図板、墨付け、手刻み

新築の物件がスタートします。
最近プレカット(工場で部材を加工する)が増えていますが、今回は、手刻みで加工することになりましたので、墨付けに先立ち、大工さんが「図板」を作成しました。

図板

図板は、計画される建物の隅を ”い” の ”一”番として、順に番付されていきます。
柱の位置や梁の「継手」や「仕口」など部材の接合部がどのように接合されるかがわかるように描いてあり、実際に部材を加工するときには、柱や梁の両端部に図板に記された番付を記載します。
そうすることで、効率よく木材を加工することができ、また、現場でも部材の位置を間違わずに組み立てることができますので、施工精度が上がります。

土台
↑これは、土台になる材料です。
これから、図板をもとに墨付けして加工していきます。

図板をもとに墨付け刻んでいく過程の中で、家一軒分の材料の納まりを思い浮かべながら、頭の中に実際に組み立てる様子をシュミレーションしてインプットしていきますので、
現場で組み立てる前から、大工さんの頭の中には家がほぼ建っている状態になります。

手刻みの良いところは、部材を加工する際に一本一本異なった木の性格やクセ(木目、そり、歪み、色合い、、、)を大工職人が見極め、適材適所の判断をし、墨付け→加工していきますので、構造的にも意匠的にも木の良さを十分に生かすことができます。
こうした、手刻みによる加工は、熟練の大工職人でしかできることではありません。

最近は、図板を描いたり手刻みによる加工が減ってきていますが、
廃れてはならない技術だと思います。




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